Wave AI Agent · 2026 Q4

アラートが鳴る、あるいは実行時刻になる。エージェントが調査し、レポートを書きます。

Waveコンソール内で動く、4ステップ固定のワークフローです。トリガー、AIエージェント、レポート、通知。エージェントは組み込みツールでクラスターを読むため、事前に配線しておくものはありません。

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コンソール設計案
Waveコンソールの AI Agent Workflows 画面。4つのワークフローが表になっており、各行にトリガー、実行されるエージェント、完了時に結果を送る先、有効かどうか、最後に実行した時刻が並んでいます。
ワークフロー全体が1つの一覧に。何が実行を始めるのか、どのエージェントが動くのか、結果はどこへ行くのか。Wave AI Agent は2026年Q4に向けて開発中なので、これは動作中のシステムではなく設計案です。
ワークフロー

4ステップ固定。各ステップは自分で設定します。

ワークフローは自分で描くキャンバスではありません。毎回同じ4ステップが同じ順序で走り、それぞれが何をするかを設定します。トリガーが発火するたびに、ワークフローは独立したセッションとして実行されます。

コンソール設計案
ワークフロー詳細画面。Trigger、AI Agent、Analyze & Report、Notify の4つのカードが矢印でつながっています。Trigger が選択されていて、下のパネルで既存のアラートを選ぶようになっています。
トリガーのステップを選んだ状態。Alerting にすでにあるアラートを選びます。ここで新しくアラートを定義するよう求められることはありません。
  1. 1トリガー

    アラート、またはスケジュール。

    Alerting にすでにあるアラートを選ぶか、cronスケジュールを指定します。Wave AI Agent 側でアラートを新たに定義する必要はありません。

    設定する項目

    使うアラート、またはcron式とタイムゾーン。

  2. 2AIエージェント

    実際に作業をするエージェント。

    定義済みのエージェントから1つを選びます。ペルソナ、システムプロンプト、モデルが一緒についてきて、組み込みのクラスターツールは自動で付きます。

    設定する項目

    どのエージェントを実行するか。

  3. 3レポート

    分析し、そして書き残す。

    実行の結果として Markdown か HTML のレポートが出ます。必要であれば、その結論に至った推論も残します。

    設定する項目

    レポート形式、推論を残すかどうか。

  4. 4通知

    任意。どこかへ送ります。

    Slackチャンネルか HTTP ウェブフックにレポートを送ります。すでに使っているアラートチャンネルをそのまま再利用するため、配信・再試行・ログもついてきます。

    設定する項目

    送信先チャンネル、または送らない。

ステップの追加・削除・つなぎ替えはできません。意図した設計です。チームの誰でも一目で読めるワークフローになり、今回の実行を前回の実行とそのまま比較できます。

もう一つのトリガー

あるいは毎朝、自分で書いた指示のとおりに。

スケジュールのワークフローは、同じ4ステップの前に時計を置いたものです。日次レポートと週次レポートはこうして作られます。

  • cron式と、次の実行時刻

    分から年まで、指定したタイムゾーンで。いま入力した内容がどう動くか分かるよう、次の4回の実行時刻を下に表示します。

  • エージェントが見てよいデータ

    ノード、Pod、ワークロード、ストレージ、コスト、GPU。コストレビューならコストとノードだけに絞れて、そうすればエージェントは残りを読みません。

  • 指示は自分の言葉で

    レポートが何を扱い、どのくらいの長さであるべきか。日次の状態、週次のコスト、容量予測といったプリセットが下書きを埋め、そこから書き換えます。

コンソール設計案
同じワークフローでトリガーをスケジュールレポートに変えた画面。分・時・日・月・曜日・年の欄からなるcron編集部の下に次の4回の実行時刻が表示され、続いて対象範囲のチップと、レポート指示の自由記述欄が並びます。
スケジュールのトリガー。cron式と次の実行時刻のプレビュー、エージェントが見てよいデータ、そしてエージェントに渡す指示。
エージェント

エージェントはペルソナ、プロンプト、モデルです。

エージェントを一度定義すれば、いくつのワークフローでも使えます。診断エージェントとコストエージェントは同じクラスターを読んでも、まったく違うレポートを書きます。そう指示したからです。

ペルソナ
このエージェントが何者か。証拠を重んじるシニアSREと、支出を数えるアナリストでは、同じ再起動パターンの読み方が変わります。
システムプロンプト
見つけた内容をどう扱うか。使った指標を明示すること。対策は1つに絞ること。短く書くこと。
モデル
このエージェントがどのLLMで動くか、トークン上限はいくつか。エージェント単位で決めるので、日次サマリーは軽いモデル、障害対応はより強いモデル、という使い分けができます。
コンソール設計案
New Agent と題されたドロワー。名前、ペルソナ、システムプロンプト、モデル、最大トークンの入力欄があり、常時オンと記された組み込みツールの一覧が下に並んでいます。
エージェントを定義する画面。組み込みツール3つはプラットフォームが付けるもので、エージェントごとにオンオフする項目ではありません。
組み込みツール

すべてのエージェントが同じ3つのツールをプラットフォームから受け取ります。先に立てておくサーバーも、配る資格情報もありません。

  • クラスターメトリクス
    CPU、メモリ、再起動など、Waveがすでに収集している時系列データ。
  • Kubernetesの状態
    ノード、Pod、ワークロードとそのspecを、APIサーバーが報告するそのままで。
  • Waveデータベース · SQL読み取り
    Waveがすでに導き出したもの。サイジング推奨、診断結果、コスト履歴。

ツールは読むだけです。ワークフローはレポートを書き、通知を送るだけで、クラスターを変更しません。

実行

実行ごとにファイルが2つ残ります。

トリガー1回につき実行1回、ワークフロー履歴にそのまま残ります。レポートはエージェントの結論を述べ、thinkingファイルはそこへ至った道筋を述べます。だから検証でき、異論も唱えられます。

コンソール設計案
ワークフローの History タブ。左に過去の実行一覧があり、右には選んだ実行のレポートがレンダリングされ、根本原因、その根拠、推奨が順に並んでいます。
トリガー1回につき実行1回、履歴にそのまま残ります。レポートはレンダリングされた状態で開き、ソース表示やダウンロードもできます。
コンソール設計案
同じ実行で thinking ファイルを選んだ画面。OOMアラートから始まり、メモリメトリクスの取得、OOMKilled とリクエスト量の相関確認を経て「Memory leak?」の判断ノードへ進み、1Gi の推奨で終わるフローチャートが描かれています。
同じレポートに至るまでの推論をフローチャートにしたもの。結論をそのまま受け取るのではなく、検証できるようにする部分です。

これらの画面の内容はコンソール設計案から取ったものです。レポートの形を示すもので、お客様のクラスターで測定した結果ではありません。

LLMは自由に選択(BYO LLM)

モデルは自分で選びます。自前でホストしたものでも。

ホスティングAPIに接続するか、自社クラスター内で動くモデルを指定します。エージェントごとに既定値を上書きできるので、モデルは仕事単位の選択になります。

Anthropic ClaudeAmazon BedrockOpenAIvLLMOllama
セルフホスト

クラスター内のエンドポイントで十分です。

OpenAI互換のエンドポイントであれば何でも動きます。vLLM、TGI、LocalAI、LiteLLMプロキシ、社内ゲートウェイ。サービスURLを入れるだけです。

クラスターのサービスURLはクラスター内で解決されるため、閉域環境でもモデルベンダーへ出ていく経路は必要ありません。資格情報は書き込み専用で、マスクして表示されます。

コンソール設計案
AI Agent の Settings 画面。プロバイダーの一覧、クラスター内の vLLM アドレスが入った Base URL 欄、既定モデルの欄、マスクされた資格情報の欄があります。
自社クラスター内で動くモデルを Wave に接続する画面。資格情報は書き込み専用で、マスクして表示されます。
ワークフロー2例

片方は障害に反応し、片方は毎朝報告します。

OOMインシデント切り分け

アラート

ワークロードがメモリを使い切ったとき、障害がまだ続いている間に根本原因を突き止めます。

トリガー
アラート — メモリが上限の90%を超過
AIエージェント
SRE Diagnoser — 根本原因を突き止め、根拠を示し、対策を提案
レポート
Markdown、推論も残す
通知
Slack #sre-oncall

日次クラスターレポート

スケジュール

クラスター全体の状態とコストを、朝に1枚でまとめます。

トリガー
スケジュール — 毎日09:00
AIエージェント
Daily Reporter — スタンドアップ向けに状態とコストを要約
レポート
HTML、スタイル付きでダウンロード可能
通知
Slack #platform
Wave AI Agent

Wave AI Agent は2026年Q4に登場します。

早期アクセスを受け付けています。まずどのワークフローを動かしたいか、どのクラスターで使うかをお知らせください。

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